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小学校受験の取り組みの中で育まれたものが、子どもの長所になっていると感じます。
娘たちの学校は来週運動会です。
私は娘たちの学校行事に行くたびに、一生懸命に取り組む子どもたちの姿に感動します。
妻の生徒の話を聞いても、小学校受験組はみんな行事に取り組む姿勢が真剣だそうです。
「小学校受験を経験した子の長所」
あまり語られることはないようですが、私はこの真剣に取り組む姿勢が、小学校受験をして私立や国立に通っている子どもたちの一番の長所だと思っています。
それは私立や国立には「全力期」に全力を出して頑張る経験をしている子が、クラスの中に多くの割合でいるからです。公立にもそういう子はいるかもしれません。ですが私立・国立のほうが絶対に多いはずです。
簡単に「全力」を出すと言っても、幼児が本当に全力を出せるような機会はそんなにありません。
マリア・モンテッソーリが言う「全力期」に、子どもが自分の限界を超えて頑張って、自分の力で成し遂げた体験をすると、生涯に渡って全力で努力できると言われています。ちょうど小学校受験の年齢です。
小学校受験の取り組みは、限界を超えて頑張って、成功体験を重ねることのオンパレードです。
吐きながら勉強をしたり、泣きわめきながら走ったりしている我が子を、手出し無用で見ていられる親はなかなかいません。
できるのはどうしても達成したい目標があるからです。
普通の子育てをしていれば「幼い子どもが上手くできない」という理由で怒ることはほとんどありません。出来ないことを出来るようになるまで延々とやらせることもありません。普通なら子どもが音を上げた時点で親は手助けをしてしまいます。
小学校受験に取り組む子どもは難しい課題を与えられて、出来ないと親から怒られます。出来ないことを泣いて訴えても、親は助けてくれません。
ですが、出来るようになったときには、親だけでなくお教室のたくさんの先生方からものすごく褒められます。
「お教室に通う価値」
私は親以外の複数の大人から褒められるという体験ができることが、お教室に通う価値だと思っています。
褒めてくれる大人の数が多いほど、子どもにとって大きな成功体験になります。
ただ褒めただけでは足りないのです。自分の限界を超えて頑張った結果を褒められることに意味があります。
だから一般的には小学校受験を乗り越えた子たちのほうが自己肯定感が高くなるはずです。自己肯定感が高いことも私立の子たちの長所です。
しかし、自己肯定感を高めるためには、たとえ上位の志望校ではなくても、ちゃんと子どもの頑張りを評価してご縁のあった学校に通わなければなりません。だから、必ずどこか一つはご縁をいただけるように、受験する学校を考えなければなりません。
私立や国立に通っているということは、全力期に全力で頑張って、その頑張りを評価された証です。子どもにとって最高の成功体験です。
だから行事にも真剣に取り組めるのだと思います。
「ジャックの体操のおかげで」
娘たちが全力期に全力を出せたのは、ジャックの体操のおかげだと思っています。
小学校受験で育つ長所は他にもあります。
ジャックは縄跳びチャレンジの合格者、ゴム跳びくぐりの上位者の名前をジャック新聞に掲載してくれます。みんなが見るものに自分の名前が載るという体験も、普通ならなかなかありません。
ジャック新聞に名前を載せてもらうために一生懸命練習して、その結果名前が載ったら子どもは喜びます。努力が目に見える形で評価されたからです。
だから、出来なくても出来るまで頑張る心が育ちます。
「いっしょにやろう」
「頑張れ!頑張れ!」
「次、頑張ろう!」
集団行動観察や体操の授業で台詞のように覚えました。私立の小学校にはそういう言葉を自然に使える子がたくさんいます。
娘たちは最近陸上競技の塾に通い始めました。先生は娘たちがチームの仲間に良い声掛けをしていると褒めてくださいます。練習を見ていると
「頑張れ!」
「気にしないで!次頑張ろう!」
と声をかけています。
小学校受験で育まれた心を、何年経っても忘れずに実践している姿を見て嬉しくなりました。
私立の小学校には
「あきらめない」
「仲間と喜びを共有する」
という長所が、しっかり根付いている子がたくさんいます。
だから運動会も学園祭も真剣に取り組めるのです。
「行事が面倒?」
今年妻が中学受験対策で担当している公立小学校の6年生は、運動会が面倒で嫌だと言っていたそうです。中学受験の勉強の優先順位が高くなると、確かに邪魔なことかもしれません。
私立にも国立にも、中学受験をする子はいます。そのご家庭にとっては、行事は歓迎できる物ではないかもしれません。ですが、クラスの大半が受験を控えている公立小学校と比べたら、行事に真剣に取り組もうとする子のいる割合は私立のほうが高いはずです。
娘たちは運動会の練習がある日を楽しみにしています。
学級対抗リレーにむけて、帰宅後も毎日走り込んでいます。
『「集団行動観察」取るべきだったジャックの授業』
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