絵本の読み聞かせはどう有効?小学校受験対策

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

ピアニカを吹く

 

「絵本の読み聞かせで小学校受験対策」

 

 絵本の読み聞かせは直接お話の記憶の対策になります。読み終わったあとにお話に沿った問題を出してみると親子で楽しく取り組めます。

 我が家ではお話の場面を想像して絵の練習もしました。挿絵という素晴らしいお見本があるので描きやすいですし、親子で取り組めます。作中で実際に工作やお料理をしている作品もあって、同じものを作ったら子どもたちは大喜びでした。体操や集団行動観察で必要な心を伝えるためにも絵本は適しています。「〇〇の絵本の〇〇もあの時頑張っていたから頑張ろう!」と言うと娘たちも頑張りました。絵本の主人公は子どもたちにとってヒーローです。

 小学校受験はペーパー以外に行動観察や面接、絵画・製作、体操など色んな方法で考査が行われますが、一言で言うと家庭でどのような子育てをしているかが見られています。

 ペーパーや体操の取り組み方を見れば、最後まで諦めないで頑張れるか、指示をちゃんと聞けるかが分かりますし、集団行動観察ではお友達とどのように関われるかが分かります。

 「我が家はこのような信念で、こんな心を持った子を育てました!見て下さい」

というのが小学校受験です。

 だから絵本で描かれるテーマは小学校受験と結びつくものが意外と多いです。

「絵本の読み聞かせを面接に活かす」

 ジャックの面接指導で、自分たちの得意なことに答えを引き寄せるように教わりました。例えば

「この夏休みは家族でどこに行きましたか?」

と聞かれても

「夏休みは自宅で本をたくさん読みました」

と答えて構わないということです。この質問は、子育てで何を大事にしているのかを聞かれている質問です。思い出を聞かれているのではありません。僕と妻はそう教わって、どんな質問でも絵本の読み聞かせに繋げられるように面接の練習をしました。

「〇〇の絵本で描かれている〇〇のテーマが、子育ての〇〇に役立ちました」

のように答えることで、子育てに対する考え方を話すこともできます。

 我が家は予算も時間も限られていたので、あれこれと手を広げられません。だから何か1つ得意分野を作ることにしました。それには絵本の読み聞かせが一番でした。1つ得意分野を持つと良いことは、山岸顕司・著「慶應幼稚舎・早実初等部・筑波小学校に合格する子育て」にも書かれています。その本にはお料理少年の例が挙げられていました。

 子どもが面接で話せることは、何度も繰り返している事柄だけです。どんなに耳触りの良い回答を用意していても、いざ面接のときには1番印象が強いものを話すからです。

「読み終わったあとで」

 そのお話の内容に沿った質問を考えることもとても楽しいです。

 我が家は共働きで時間がありません。ちょっとした時間も家庭学習に利用したかったので、読み聞かせでお話の記憶対策をすることは名案だと思っていました。

 ところがジャックの先生は学校別クラスの授業で

「読み聞かせをした後に、お話の記憶の練習で質問などをしてはいけません」

と仰いました。読み聞かせの後に問題を出すと、子どもが楽しんで聴くことができないからだそうです。でも、我が家はやっちゃいました。娘たちは読み聞かせの後に質問をしても嫌がらなかったので、やめる必要はないと思ったからです。

 読み聞かせの後の質問で我が家が気をつけていたのは、怒らないことと娘の答えを否定しないことです。特に妻は徹底していました。

 答えが間違っているからと否定してしまっていたら、我が家の娘たちは絵本が嫌いになっていたかもしれません。親が望んだ回答じゃなくても構いません。同じ本を何度も繰り返して読んでいくうちに子どもの理解も深まっていきます。少し期間を空けてから読んでみると答える内容も変わっていて、成長を実感できます。どんな回答をしても褒められるので子どもたちは得意になって回答しました。お話の記憶が得意になったのも、この取り組みによって自信をつけていたからではないかと思っています。要は親の取り組み方次第で、子どもの好き嫌いは変わるのだと思います。うまくできれば、小学校受験の家庭での取り組みの中で読み聞かせはコスパ最高だと思っています。

 今回はこの辺で。読んでくださってありがとうございました。