制服、持ち物、指定？自由？私立小学校の事情

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　昨夜娘たちが、ああだこうだと言いながらキーホルダー選びをしていました。娘たちの学校は鞄に１つだけ目印代わりのキーホルダーを付けて良いことになっています。そのキーホルダーが唯一の自由で、鞄に下げたキーホルダーを制服の胸の前で揺らして歩くのが、女子たちのお洒落ポイントのようです。気分を変えるために時々付け替えています。完全に自由というわけではなく、手のひらに握って隠せるサイズで、キャラクター物ではないという決まりがあります。娘たちはすみっコぐらしを付けたかったようですがキャラクターなので諦めて、今回は上の子はイルカのぬいぐるみ、下の子はピーポーくんを付けていました。ピーポーくんはキャラクターか微妙ですが……。要はお友達が羨ましく思うものはNGということなので、良しということにしたようです。

「指定？自由？」

　娘たちの学校は制服ですが、靴下は指定されていません。かといって自由ではなく色が指定されています。冬服は無地の黒で夏服は無地の白です。意外と無地の靴下を探すのに苦労します。冬用の黒い靴下は学校指定品もあります。結局学校で買った物が１番履き心地が良いようです。どうせなら全て指定してくれたら良いと思うのですけどね。

　我が家は庶民なので指定のものが多いほど助かります。学校指定なら持ち物で子どもが惨めな思いをすることがないからです。自由なものが増えれば増えるほど家庭の経済力が物を言います。娘の学校は筆箱も指定ではありませんが無地で単色と決められていますし、文房具もキャラクターものはNGです。各教科のノートや連絡帳などは学校指定です。表紙に学校の名前が入っています。i-padカバーは自由ですが、やはり無地と決められています。靴は黒の革靴であれば形は自由なのでハルタのローファーを履かせています。決まりが多いことで我が家は割と助かっています。

　妻が聞いた話だと、靴も筆箱も靴下も学校のマークが入った指定のものを６年生まで使う学校もあれば、低学年の間だけ指定品を使う学校もあるそうです。

「自由は大変」

　やはり立教女学院などは大変だろうなと思います。完全に自由ですから。駅で大勢の立女の子を見ますが、お受験のお教室の服装そのままです。むしろブランドのワンピースが制服なのかと思うくらいです。

　我が家も最初の頃は立女は憧れでした。立教大学に行けるし、給食だし、中学の偏差値も高いし、私服だから制服代も掛からないと勘違いをしていて、三鷹台まで学校を見に行きました。制服代が掛からないと思ったら大きな間違いです。多分制服のほうがよっぽどリーズナブルです。

　学校には毎日行くのでブランドのワンピース１枚だけという訳にはいきません。最低でも３着は必要です。欲を言えば５着欲しいところです。それが最低でも夏物冬物と必要です。春秋も入れたらさらに……。正装用の服も必要でしょう。我が家の双子もそうですが、よく服を汚してきます。そういった服を家では洗えないので毎回クリーニングです。娘の制服は、冬服は毎回クリーニングに出していますが、夏服は家で洗濯できる生地です。学校からも家で洗濯してくるように言われます。

　また、子どもはすぐに大きくなります。制服だから多少のブカブカやピタピタが許されるのです。私服ではあまりよろしくないです。コートも必要です。モンクレールの小学生がいっぱいいます。僕のコートなんて、ジャックに着て行く用に無理して買ったポール・スミスのトレンチコートです。もう何年も着て日に焼けています。やはり立派な学校はすごいです。尊敬の念しかありません。

　我が家には裁縫がとても上手な祖母がいるので、サイズのお直しも頼めます。制服なら２年は着れます。更に娘の学校は父母会主催の制服のリサイクル販売があって、非常に助かっています。

「制服も仕立てが違う」

　娘が小学校に入るまで私立の制服はみんな一様に立派に見えていました。ところがいざ入学して、駅などで娘たちの制服と格式高い伝統校の制服とを見比べると、どうも仕立てに差があります。特に制帽などは分かりやすいです。立派な学校の制服はやはり仕立てが立派です。

　でも、我が家的には娘の学校の制服は求めやすくて良かったと思っています。仕立ての良い制服はお値段も立派でしょうから。

　学校指定のPコートとレインコートはリーズナブルなのに仕立てが良いので、我が家は学校指定の物を着せています。他の子たちも同じ物を着ている子が多いようです。ただコートに関しては色が黒であれば自由なので、モンクレールを着ている子もいますけどね。そこはやはり私立の小学校なので、我が家のような庶民もいますが、ゴージャスなご家庭もたくさん通っていらっしゃいます。