庶民でもご縁を頂けたことに感謝します

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笑顔の女の子
 

 僕のブログのテーマ通り、我が家は庶民なのに頑張って小学校受験をしました。さらに双子です。倍率が5倍〜10倍もあるような人気の学校は受験していません。だから幼稚舎とか青山のようなすごい学校を受験するために闘ったご家庭からは、一緒にするなと思われるかもしれません。

「どうしても小学校受験」

 我が家はどうしても小学校で決めたかったのですが、それはやはり妻が中学受験の仕事をしていて、かつ個別指導のため生徒さんのご家庭を知ることができるからです。

 例えば妻はご両親ともに医師をされている子を毎年必ず担当しています。ご両親とも医師なのですから、当然高偏差値です。集団塾のフォローはご両親がすれば良さそうですが、そういうご家庭ほど個別の先生に見てもらっているようです。

 中学受験はご両親ともに高学歴で、更に全科目個別指導を付けてプロの先生に教わっているような子たちがライバルになるのです。低学歴で平凡なサラリーマンの僕がお医者さんと勝負して勝てるとは思えません

 小学校受験こそ親の勝負だろうと指摘されそうですが、始めた段階では我々も無知で、早く始めれば対抗できるだろうと乗り込んでしまいました。ですが結果的にご縁を頂けて、私立小学校に娘を通わせています。早く始めたことと、目指した学校が良かったのだろうと思っています。

「目指すところ」

 我が家も始めた当初は早実、立女、雙葉、白百合などの人気校を目指していました。徐々に現実を知り、目指すところを見直して行きました。

 最初は憧れの要素が強かったのですが、後半戦に入って現実的に目標を切り替えることができたのは、

双子であること

ジャックに通って立派なご家庭をたくさん見られたこと

妻が仕事で毎年様々なご家庭の中学受験を間近で見ていたこと

の3点が理由として考えられます。

 妻が個別指導の仕事をしていなければ、人気校に入れないなら小学校受験は撤退して中学受験と思っていたかもしれません。僕がブログで何度も否定的に書いている「意味がない」というやつです。

 中学受験も小学校受験も始めた段階では期待も高く、費用的にもそれほど高額ではありません。学年が上がるにつれ思惑と違って来ることが往々にしてあると思います。我が家がまさにそうでした。

 小学校受験の場合偏差値のような具体的な数字がないですし、模試も年中まではほとんどありません。通っている教室内での出来不出来で判断して、狭い世界にとらわれがちになってしまいます。

 我が家も初めて受けた模試があまり良い結果ではなく、それ以降自分たちがいかに狭い世界にいたのかを痛感することになりました。

「偏差値?」

 偏差値がないのですから、小学校の場合難関とか中堅というのはあくまで倍率とかネームバリューで判断するしかありません。娘たちが通っている学校を僕はあえて中堅と書いていますが、じゅうぶん名前の通った学校ですし、名門校だと思っています。

 中堅とか難関という括りは、通っている塾によっても変わって来ます。

 ジャックやSAPIXに通っていると特に罠に嵌りやすいように感じます。僕たち夫婦はジャックの合格実績を見慣れていたため、自分たちもトップにいると錯覚していました。

 きっとSAPIXの偏差値表を見慣れると40以下の学校なんて嫌だと思ってしまうでしょう。でもSAPIX偏差では40の学校も、首都模試なら60超えです

 娘の学校はジャックに通っているご家庭が第一志望にする学校ではないと思います。

 我が家が実質第一志望として準備できたのは、都会の教室に移って、現実を知ることができたからです。

 我が家は神奈川の学校は補欠でした。繰り上げも回ってきませんでした。滑り止めのつもりだったため、まともな準備をせずに受験したのですから当然だと思います。

 だから今通っている学校の準備も満足にせずに受験していたら、全滅してしまっていたかもしれません。どちらの学校も第一志望で受験してくるご家庭がたくさんあります。大事なのはその学校に対する熱意なのだと思います。

「僕が中学受験を避けたい理由」

 とにかく、妻の仕事を通して考えると中学受験は大変そうです。

 子どもの年齢が上がっていくほど親がどんどん歳を取るのです。

 妻は僕より7歳上なのですが、今ちょうど更年期に向かっていく悩みを抱えだして、更に体調の不調も出始めています。

 女の子は生理も始まります。6年生で初潮を迎えた途端に精神が不安定になり、成績が下がるということが当たり前に起きるそうです。そういう子を妻は何人も見てきています。

 我が家の祖父母はまだ元気で、僕たちが頼っているくらいです。ですが娘の中学受験の年齢の頃にはこちらが祖父母のケアをすることを考えなければならない年齢になります。

 

 妻の更年期、娘の初潮、親の身体的ケア。三重苦です……。

 どれも繊細な問題なので、このことに触れている受験関連のブログや記事は見たことがありません。ですが現実的に想定しなければならない問題です。

 僕は夫として父として子として、とてもそれらを支えながら中学受験に臨むなんてできません。

 小学校受験の準備は育児の延長線上にあることです。中学受験は中学受験のためだけの準備が必要です。共働きでただでさえ時間の捻出が難しい上に、抱える問題は年々増えていきます。僕は小学校受験で終わらせられたことを神様に感謝しています。

 ただ単に僕が無理だと思っているだけで、実際に共働きで立派に中学受験を乗り越えられるご家庭もたくさんあります。それもご家庭の方針ですし、我が家はたまたま小学校からご縁を頂けただけで、ボタンの掛け違いでどうなったか分かりませんでした。

 ただ、妻が言うには小学校受験を経験している子は中学受験では強いそうです。

 今回はこの辺で。読んでくださってありがとうございました。